コラム

2027年に家を直したい方へ。リフォームの相談から完成まで、いつ何をする?

「来年こそ、気になっていたところをリフォームしたい」。年末に家族で集まり、そんな話をした方もいるのではないでしょうか。

リフォームは、思い立ってすぐに工事が始まるものではありません。相談、現地調査、プランと見積もりの検討、契約、工事と、いくつかの段階を経て完成します。工事の規模が大きくなるほど、準備にも時間がかかります。

この記事では、リフォームの流れと各段階でやることを整理し、「いつまでに完成させたいか」から逆算して予定を組む方法を解説します。

結論:「完成したい時期」と「直したい範囲」から逆算しましょう

リフォームの予定を立てるときは、次の順番で考えるのがおすすめです。

・いつまでに完成させたいか(希望の時期とその理由)を決める
・どこを、どの程度直したいか(直したい範囲)を整理する
・相談・調査・見積もり・契約・工事の順に、逆算して予定を組む

工事にかかる期間は、工事の内容や規模、家の状態、設備の納期などによって大きく変わります。「リフォームなら○か月」と一律には言えないため、早めに相談して、ご自宅の場合の目安を確認することが大切です。

リフォームの流れと、各段階でやること

フルハタ建設のリフォーム・リノベーションは、次の流れで進みます。

 

段階 内容 お客さまにご準備いただくこと
01 ご相談 困りごと・ご希望・予算を伺う 直したい場所、希望の時期、家族の意見をまとめる
02 耐震診断 建物の地震への強さを確認する(必要に応じて) 建築時期が分かる書類、図面
03 事前調査 一級建築士が建物の状態を調べる 調査日の立ち会い
04 基本プラン・概算見積のご提示 調査をもとにプランと概算の費用を提案する プランの検討、優先順位の決定
05 ご契約 工事内容・金額・工期を確定する 契約内容の確認、補助金の手続きの確認
06 工事の開始 工事を行う 片付け、必要に応じて仮住まいの準備
07 完成・お引渡し 仕上がりを確認し、引き渡す 完成時の確認
08 アフターメンテナンス 引き渡し後の点検・相談 気になる点のご連絡

 

詳しい流れは「施工の流れ」のページでもご紹介しています。

「希望の完成月」から逆算して予定を組む

契約までの準備期間も見込む

工事の期間だけでなく、相談から契約までの準備期間も見込んでおくことが大切です。調査やプランの検討、見積もりの比較には時間がかかります。家族の意見をまとめる時間も必要です。

逆算の考え方

例えば、「来年の冬が来る前に寒さ対策を終えたい」という場合は、次のように考えます。

 

確認すること 考え方
完成させたい時期 寒くなる前に終えたい、など理由とあわせて決める
工事期間 工事内容によって異なる。プランが決まった段階で目安を確認する
契約・準備期間 設備の発注や補助金の手続きに必要な期間を確認する
プラン検討の期間 調査・プラン・見積もりの検討と、家族での話し合いの時間
相談を始める時期 上記を合計して、余裕を持った時期に相談を始める

 

工事の規模が大きいほど、また、補助金を使う予定があるほど、早めの相談がおすすめです。

予定に影響しやすい3つのポイント

1. 仮住まいが必要かどうか

間取りの変更や、床の大部分を張り替えるような大きな工事では、仮住まいが必要になることがあります。仮住まい先を探す時間や、引っ越しの予定も考えておきましょう。詳しくは「リフォームやリノベーションで仮住まいが必要なケースは?」をご覧ください。

2. 設備や建材の納期

キッチンやユニットバス、窓などの設備・建材は、製品によって納期が異なります。選んだ製品の納期が工事の開始時期に影響することもあるため、契約前に確認しておくと安心です。

3. 補助金の申請時期

補助金によっては、工事の契約や着工の前に申請が必要なものがあります。例えば長野県の信州健康ゼロエネ住宅助成金(リフォーム)は、事業者が工事着手の14日前までに申請する仕組みです。また松本市の耐震改修補助は、交付決定の前に契約・着工すると補助を受けられません。

2027年度の補助制度は、2026年12月の時点ではまだ内容が公表されていないものもあります。新しい制度の内容が公表されたら、対象になるかどうかを施工会社に確認しましょう。

初回相談の前に準備したいもの

初回の相談では、次のようなものがあると、話がスムーズに進みます。すべてそろっていなくても大丈夫です。

 

準備したいもの ポイント
直したい場所のメモ・写真 困っていることと、その場所を具体的に
希望の完成時期 「来年の冬までに」など、理由もあわせて
おおよその予算 上限の目安があると、プランを考えやすい
図面・建築時期が分かる書類 建築時の図面、確認済証など(なくても相談可)
過去のリフォーム・修理の記録 いつ、どこを直したか(記憶のメモでも可)
家族の希望 家族それぞれの「こうしたい」を書き出しておく

 

2027年のスケジュール例

工事の規模によって変わる準備のポイント

工事の規模によって、準備で気をつけたい点が変わります。

 

工事の規模 工事の例 準備のポイント
小規模 内窓の設置、手すりの取り付け、設備の交換 製品の選定と納期の確認。住みながらの工事が中心
中規模 キッチン・浴室など水回りの改修、床の張り替え 工事中に使えない設備の代わりを考える。配管など見えない部分の確認
大規模 間取りの変更、家全体の断熱・耐震改修、古民家の再生 調査とプランの検討に時間をかける。仮住まいや荷物の移動、各種手続きの確認

 

大規模な工事ほど、調査やプランの検討、補助金や必要な手続きの確認に時間がかかります。完成時期の希望がある場合は、特に早めの相談がおすすめです。

年末年始に家族で話しておきたい5つのこと

家族が集まる年末年始は、住まいについて話し合うよい機会です。次の5つを話し合っておくと、相談の準備が整います。

・家の中で困っていること、不便に感じていること
・これから10年ほどの暮らし方の変化(退職、子どもの独立、親との同居など)
・直したい場所の優先順位
・予算の目安と、費用の分担
・完成させたい時期と、その理由

全員の意見がそろわなくても大丈夫です。それぞれの希望を書き出しておくだけでも、相談の際に役立ちます。

2027年のスケジュール例:秋の完成を目指す場合

「寒くなる前に工事を終えたい」というご相談は、松本ではよくあるご希望のひとつです。ここでは、秋の完成を目指す場合の動き方を一例として紹介します。実際の期間は工事の内容や規模、家の状態、製品の納期によって大きく変わるため、あくまで考え方の参考にしてください。

2027年のスケジュール例

 

時期 やること ポイント
1〜2月 家族で話し合い、困りごとと希望を整理する 直したい場所の写真やメモを集めておく
2〜3月 施工会社に相談し、現地調査を受ける 図面や過去の修理記録があれば用意する
3〜5月 プランと見積もりを検討し、優先順位を決める 補助制度の対象になるかもあわせて確認する
5〜6月 契約、設備・建材の発注、補助金などの手続き 契約前に申請が必要な制度がないかを確認する
夏〜秋 工事、完成・お引き渡し 工事中の暮らし方や荷物の移動を準備する

 

この例のように、工事そのものより前の「話し合い・調査・検討」に時間がかかることも少なくありません。とくに家全体の改修や間取りの変更など規模の大きな工事では、プランの検討に時間をかけるほど、完成後の満足度につながりやすくなります。逆に、内窓の設置や手すりの取り付けのような小規模な工事であれば、ここまで長い準備期間は必要ないこともあります。

松本の季節と工事の関係

冬は外まわりの工事に注意

気象庁の平年値(1991〜2020年)では、松本の1月の平均気温は-0.3℃、日最低気温の平均は-4.9℃です。外壁の塗装や屋根の工事など外まわりの工事は、気温や積雪によって日程を調整することがあります。室内の工事でも、塗料や接着剤など材料によっては気温の影響を受けることがあるため、冬の工事は余裕を持った日程にしておくと安心です。

春〜秋は計画的に

気候が安定している時期は、外まわりの工事を含めて計画を立てやすい時期です。一方で、希望が集中しやすい時期でもあるため、工事したい時期が決まっている場合は、早めに相談しておくことをおすすめします。

長期休暇の前後も確認を

年末年始やお盆の前後は、施工会社やメーカーの休業によって、工事や製品の納品が止まることがあります。完成時期を決めるときは、こうした休業期間も含めて予定を確認しておきましょう。

見積もりを比べるときに確認したいこと

複数のプランや見積もりを比べるときは、金額だけでなく、次の点もそろえて確認すると判断しやすくなります。

 

確認すること 見るポイント
工事の範囲 どこからどこまでの工事が含まれているか。解体・処分費、下地の補修は含まれているか
金額の表示 税込か税別か。「一式」の項目が多い場合は中身を確認する
追加費用の条件 解体後に傷みが見つかった場合など、どんなときに追加費用が出るか
工期と日程 工事期間の目安と、天候などで延びた場合の考え方
引き渡し後の対応 工事後に不具合があったときの連絡先や点検の考え方

 

金額が安く見えても、必要な工事が含まれていなかったり、後から追加費用が出たりすると、結果的に予算を超えてしまうことがあります。分からない項目は、遠慮せずに施工会社に質問しましょう。

工事中の暮らしで準備しておきたいこと

住みながら工事をする場合は、次のような準備をしておくと、工事中の負担を減らせます。

・工事する部屋の家具や荷物を移動しておく(移動先や一時的な保管場所も決めておく)
・キッチンや浴室が使えない期間の食事・入浴の方法を考えておく
・小さなお子さまやペットがいる場合は、工事中の過ごし方を考えておく
・ご近所への工事のあいさつについて、施工会社と相談しておく
・工事中の連絡方法や、担当者への連絡先を確認しておく

水回りの工事では、数日間使えない設備が出ることがあります。どの設備が、いつからいつまで使えないのかを事前に確認しておくと、生活の予定を立てやすくなります。

相談先を選ぶときに確認したいポイント

リフォームの相談先を選ぶときは、価格だけでなく、次のような点も確認しておくと安心です。

・現地調査をしたうえでプランや見積もりを出してくれるか
・工事の内容や見積もりの項目を、分かりやすく説明してくれるか
・補助制度の対象かどうか、手続きの順番を含めて相談できるか
・自宅と同じような工事の施工事例があるか
・工事後に気になることがあったとき、相談できる体制があるか

とくに築年数の経った家や古民家では、壁や床をはがしてみないと分からない部分があります。調査の段階で建物の状態をしっかり確認し、追加工事の可能性も含めて説明してくれる相談先を選ぶと、工事中の予定変更を減らしやすくなります。施工事例は、当社の施工事例でもご覧いただけます。

よくある失敗と注意点

失敗1:完成希望の直前に相談を始めた

「来月までに」と急いで進めると、プランの検討が不十分になったり、補助金の手続きが間に合わなかったりすることがあります。余裕を持って相談を始めましょう。

失敗2:工事中に希望を追加して予定がずれた

工事が始まってから内容を追加・変更すると、工期や費用が変わることがあります。プランの段階で家族の希望をしっかり話し合っておくことが大切です。ただし、弊社は工事中の変更を受け付けないわけではありません。気になることは工事中でもご相談ください。

失敗3:補助金の手続きの順番を確認しなかった

補助制度の中には、契約や着工の前に申請や交付決定が必要なものがあります。順番を確認しないまま契約や工事を進めると、補助を受けられなくなることがあります。補助制度を使いたい場合は、最初の相談の段階で施工会社に伝えておきましょう。

失敗4:家族の意見がまとまらないまま進めた

工事の途中で家族から別の希望が出ると、プランの変更が必要になることがあります。相談の前に家族で希望を出し合い、優先順位をすり合わせておくことが、予定どおりに進めるための近道です。

よくある質問

Q. 相談したら、必ず契約しないといけませんか?

  1. いいえ。ご相談やプランのご提案を受けたうえで、ご家族でじっくり検討していただけます。

Q. 工事期間はどのくらいですか?

  1. 工事の内容や規模、家の状態によって大きく異なります。内窓の設置のように短期間で終わる工事もあれば、間取りを変える大きなリフォームのように長期間かかる工事もあります。調査とプランの段階で目安をお伝えします。

Q. 冬でも工事はできますか?

  1. 工事内容によっては可能です。ただし、天候や積雪によって日程を調整することがあります。

Q. 相談の時期が早すぎることはありますか?

  1. 早めにご相談いただくと、調査やプランの検討に十分な時間を取れます。工事の時期が決まっていなくても、お気軽にご相談ください。

Q. 複数の場所を直したい場合、一度に工事したほうがいいですか?

  1. 一度に工事すると手間や費用の重複を減らせることがある一方、出費が一度に集中します。予算や暮らしへの影響を考えて、分けて進める方法もあります。

Q. 補助金の申請は自分でする必要がありますか?

  1. 制度によって異なります。例えば国の住宅省エネ2026キャンペーンの補助事業や、長野県の信州健康ゼロエネ住宅助成金(リフォーム)は、工事をする事業者が手続きを行う仕組みです。一方で、制度によってはお客さまご自身で申請するものもあります。使いたい制度が決まったら、誰がいつ申請するのかを施工会社と確認しましょう。

Q. 予算がまだ決まっていなくても相談できますか?

  1. ご相談いただけます。直したい場所や困りごとを伺ったうえで、工事の範囲によってどのくらい費用が変わるかを一緒に整理していきます。そのうえで「ここまでなら出せる」という上限の目安を決めておくと、プランを絞り込みやすくなります。

Q. 相談から工事が始まるまで、どのくらいかかりますか?

  1. 工事の規模やプランの検討にかける時間、製品の納期、補助金などの手続きによって変わるため、一律にはお伝えできません。完成させたい時期が決まっている場合は、その時期を最初の相談でお伝えいただくと、逆算した予定をご提案しやすくなります。

まとめ:家族で話した内容を、そのままご相談ください

2027年にリフォームを考えている方は、「いつまでに」「どこを」直したいかを整理し、逆算して早めに相談を始めることが大切です。年末年始に家族で話した内容をメモにまとめて、そのままご相談ください。

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