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2023.04.06

「軒」と「庇」の役割は?

みなさんこんにちは。

長野県松本市の工務店、フルハタ建設です。

 

みなさん、「のき)」と「ひさし)」の違いはお分かりになりますか?

 

よく混同されがちなのですが、軒は屋根の端の少し飛び出している部分のことで、庇は屋根との繋がりはなく、独立して窓や扉の上部に取り付けられている部分のことです。

 

軒は、建物を雨から守ると同時に、強い日差しから家の中を守る役割をしています。

軒を深く設けることで夏は陽が直接部屋に差し込むことを防ぎますが、実は冬は陽を家の奥まで招くこともできます。

日本の日差しは夏は真上近くから差し込み、冬は斜めから差し込みます。そのため、冬の日差しは室内に入り込むように設計されているのです。

また、深い軒を設けることで、半分屋外で半分屋内として利用できる、「中間領域」となる軒下空間をつくることもできます。

 

庇は、窓や扉から雨が入り込むことを防いだり、日光が直接入るのを遮ったりする役割をしています。

庇がついていることで外壁に当たる粉塵や埃が少なくなり、さらに雨の当たる部分も少なくなるため、外壁が汚れにくくなります。また、陽が直接入らないようにすると、カーテンの色あせや家具の劣化を防げたり、エアコンの効きが良くなったりするメリットもあります。

 

軒や庇の下をウッドデッキなどにすることで、屋内と屋外とをつなぐ中間的な空間をつくることもできます。ただし壁から1メートル以上出る軒になると建築面積に含まれるため、建ぺい率に関わってくるので注意が必要です。

 

「軒」や「庇」の持つ役割を理解して、家づくりに役立ててくださいね!

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